"うつ病 体験"ブログ

うつ病 体験記(進行形)

ストレス社会の中で発症してしまった「うつ病」の体験記、思いやノウハウなどを記します

"秋うつ"?調子を崩す→今月の心療内科受診

10月度は何かと気持ち的な沈みや体調不良が発生してしまった。 明るいイメージで好きだった夏が終わる、昨年の休職に至った時期に近付く、といった点でこの時期への不安は以前から予感していた。("秋うつ"?) やはり調子を崩すことになったが、原因が自分でも分からず、それによって更に苦しさが増していた。 そのため、今月の心療内科受診では、色々と相談したいことがあり、いつものようにレポートに記載して臨んだ。  

不調が続いたことについて

不調が多く話したいことが多かったため、病院の混雑状況は気になったが、開院前なるべく早めに向かい1番で受付を済ませた。 幸い当日が祝日だったためか、開院時間になっても待ち患者さんはいない状態だった。 いつも通りに診察(主に問診)が始まり、書き留めたレポートを見せつつ話を進めた。 普段より内容が多かったため、先生は「多いな」という顔をしていたが、その中でも特に良くなかったことを太字にしていたため、それを中心に読んで頂いた。 主には、以下のような内容を話した。

  • 睡眠系:帰宅後の寝落ち/その後の寝付きの悪さ/それ以外常に眠い
  • 楽しくない:楽しいと感じていたことが再び感じなくなっている
  • 家で苦しい:帰宅後に苦しくなることが増えた(疲れ?家族?)
  • 季節系:夏が好きなのでそれが終わり嫌いな季節に入る

当然、常時様子を見ている訳ではないため、先生としては「何が原因で、どうすると良い」などとは言えない。 そのため、相談したいこと/意見を貰いたいことを伺うような感じで、いつもより長く時間を頂いて話していった。  

 

家でのストレス

「家に帰っても休まらない」ことに対して、私自身も原因が分からなかったが、報告した中から原因かも知れないことを質問されながら、その状況を回答した。

先生> 原因として、レポートに「仕事の疲れか、家族へのストレスか」とあるが、「家族へのストレス」かも知れないと思うのは何故か?

私> 復職後、突発休も殆どなくなり、毎日会社に向かっている私を見て、もう大丈夫だと思い込んでいるのか、あまり気を遣わない(遣わなさすぎる)。 嫁はパートもしているが完全に自分の都合だけを考えて生活しているように見える。 例えば朝早いからなのか必ず1番風呂に入って、後に待つ人のことも考えず長風呂をし、終わったらすぐに寝てしまう。 待っている間に寝てしまう私を起こしたりすることもなく、朝も私が明らかに寝坊している時でさえも起こそうとしない。 急に友人とどこかへ遊びに行ってしまうような日もある。(事前に伝えもしない) 同じ家にいながら、それぞれがバラバラに生活しているように思えて、これが大事にすべき家族なのか分からなくなる。 話す時間も殆どないため、残業規制が続いていることさえも知らない(知る気もない)し、こういった状況でまだ苦しくなる自分がいることに対しても気を遣う素振りさえないことは辛い。 娘の件はあまり焦っても仕方ないので、今はそれ程気にしていないが、女同士の方が仲良く出来る年齢になったこともあり、特に私は家の中で孤独感を感じる。

先生> 奥さんとそういう話をして、解決することは困難?

私> 話すことは可能かも知れないが、話すことで嫁自身がプレッシャーを感じてしまって、ストレスを抱えてしまうのは今は避けた方がいいと思っている。 娘のことも任せているし、家族の中で割と元気でいる唯一の存在なので、嫁まで溢れさせてしまってはいけないと。 だから勝手に遊びに行くことも、起こしてくれなかったりすることも、怒ったりはしないようにしている。 ただ、完全じゃない、不安定で調子を崩すことも多い自分を、多少は気遣って欲しいと思うだけである。 私> 会社も家でも休まらない場合「第三の居場所」を見つけることをノウハウとして聞いたが、それはどういうもの(場所)で、何か私に合うことはありそうか。

先生> それもあるが、やはり家を休まる場所にすることを第一に考えた方がいいだろう。 (ただ、↑で言った私が話せないことや我慢している理由も聞いたので、具体的にどうするかは答えてはくれなかった)

私> お酒も飲めないし、これといった趣味もない、仕事で疲れ切っているのに、何か他のことをして遊ぶ元気もない。 そういう遊びが「第三の居場所」なら、私には見つけ辛いかも知れない。

こんな感じの話で終わり、具体的な策は特になかった。 何か自分なりに楽しめることが見つかると良いとは思いながら…。

 

仕事の疲れ

最近の仕事の様子を聞かれ、以下のような話をした。 上期から下期になり、業務のフェーズも移行していくにあたって、私自身の作業も変化はした。 私は性格的に目的ベースで作業を捉えて進めたいと考えるのだが、業務の方向性が少し見えなくなったため、作業に対してモヤモヤした気持ちを感じながら、何を成果とするのがベストなのかを迷うことは最近多い。

私への配慮として、近々に期限があるものは避けて、長い目線で裏でやっておきたいことを与えられるのだが、全体像に曖昧性を覚えている現状で、その裏作業となると更に曖昧さを感じてしまう。

そういった点で、今まで黙々と進められていた仕事と比べると、「何が目的だろう」とか「何を作るのがベストなのだろう」と考え込んでしまう機会が増えて気疲れしているのは確かである。

 

また、夏が好きで、冬が苦手な自分のため、下期という時期は気分的な落ち込みもある。 好きな夏に一番遠い時期に入ったことや、年末に向けては会社としての色々と嫌なイベントが多い時期(今はそういうことに関与しないようにしているが体が覚えている)、昨年休職に至った時期、ということもあり、それも見えない不安の一つだと思っている。 これに対しても、特に特効薬的な策は出して貰えなかったが、理解はして頂けたようだった。

 

話が少し逸れて、先生自身の仕事について聞いて見た。 先生は本来は東京の病院に勤めているのだが、週末になると私の通う病院に戻ってきて診察をしてくれている。 私の通う病院は、今の先生の父親が開院していたのだが、年齢的な理由で私が復職する頃あたりに引退してしまった。 この病院をたたむことも選択肢ではあったのだが、昔から通ってくれている患者さんがいる以上、簡単に閉めることも出来ず、息子さん先生が週末を潰してでも続けようということになったらしい。

結果的に、今の先生は実質「休日は無し」とのことだった。 それを聞いて、先生は大変なんだと感じながらも、私的にはすごく嬉しいことであり、患者を早く回すことを優先するような他の病院と違ってじっくり話を聞いてくれる数少ない良い病院であることへの感謝を伝えた。 患者の立場ではあるが、そんな感謝を口にすることで、少しでも普段大変な先生に嬉しいと思って欲しかったのかも知れない。

 

先生から得られたこと

家族についても仕事についても、直接的にどうすべきかという答えは出なかったが、誰にも言えないことを全部話せる場になったことは良かったのかも知れない。 直接的ではないが、参考として教えて頂けたのは、

  • 冬の趣味も見つけられるなら探してみること
  • 「運動」はしっかりしたものでなくとも、普段の行動を運動っぽくする(歩く→時々走るといった感じ)
  • 仕事面では休みのない先生が気を付けているのは「出来ることしかしないこと」、「出来ないことは人に振ること」

といった内容だった。 最後の項目については、私も最近は「今出来ないことは、出来ないのだから無理しても仕方ない」と感じていたのと似た話であり、確かに大事なことだとは感じることが出来た。

 

解決はしないが

11月は10月にも増して季節的に苦手な時期になっていく。"秋うつ" もあるかも知れないが、私の場合は、秋も冬も辛くなる。 おそらく調子の悪さは継続するだろうが、色々聞いてもらった瞬間だけは少し楽に感じた。 色々と問題は多く、再び辛い1カ月になるだろうが、特効薬が存在する訳でもないため、どうしても調子を崩してしまったら、休んだり、定期外で受診するようにも心がけようと思う。