"うつ病 体験"ブログ

うつ病 体験記(進行形)

ストレス社会の中で発症してしまった「うつ病」の体験記、思いやノウハウなどを記します

"苦手 克服":自分主導の会議

復職後、私がなかなか克服出来ないことの中に「自分が主導となって報告するような会議が出来ない」というものがある。 そういった"苦手 克服"に関する出来事があったため、記録しておく。 打ち合わせでも、面談や週ごとの直接の上司への報告は、それなりにこなせて慣れてはきた。 それは、

  • 1対1という状況
  • 明確な答えを出すための議論ではない

というものだからだろう。 しかし、業務に関する成果を報告したり、考えを述べて議論するような場は避けてきた。 自分主導の会議ではなかったが、6月の出張で失敗したこともあり、「頭をフル回転させるそれなりの人数が参加する」会議は、まだ困難だと痛感したこともある。 想定外の突っ込みへの対応や、うまく説明をしようという焦りがストレスとなり、

  • 常にある「めまい」も手伝って、思考停止状態になる
  • 聞いているだけでも、慣れない人や言葉に対して酷く疲れてしまう(事後の動悸や苦しさ)
  • 何より複数人を相手にするという緊張が、上記のような症状に拍車をかける

という状態に陥ってしまう。  

 

急遽開催されることになった報告会

これまで、自分の仕事の成果物は、直接の上司に毎週報告・説明を実施してきた。 これは1対1であることと、ここまでで慣れ親しんだ相手であることから、それ程の苦痛ではない。 しかし、上司が急遽、私の成果物は「それなりに説得力があるし、良いものだと思うので…」といった理由で、それより更に上の上司に報告しよう、と言い出し、2日前に急遽会議案内が送られてきた。 案内は上司から出ているが、説明・報告するのは作成した私なので、正直その企てに対しては気持ちが沈んだ。 最近は調子が良くなかったので断りたかったが、

  • いつもの上司+1人(全く知らない人ではない)である
  • 急な開催だったので、不安でいる期間が短く考えすぎて苦しくならなくて済んだ(かも知れない)

といった理由で、当日の朝は少し不安で潰れそうだったが、出社した時点で腹を括った。 時間になり会議室へ行くと、想定していた人だけではなく、他の関係業務の上役の方もいて、一気に不安で怖くなった。 準備期間も殆どなく1人増える程度ならば、軽い感じで良いと思っていたため、説明のストーリーもノープランだった。 ここへ来て「出来ません」とは言えないため、その場で何となく順序を考えながら、少しずつ説明を開始した。 結果としては、成果物を見ながら内容に集中し、「伝わったかどうか、どんな雰囲気に見えたのか」は分からないが、説明しきることは出来て、途中に挟まる意見や質問に対しても対応することが出来た。 また、今までやってきたことが「過去の私の開発経験が踏まえられていて現実的な課題なども見えたので、良い場になった」という感想も頂くことが出来た。  

 

事後症状

報告を終えた後、直接の上司と少し休憩所で休みながら会話をし、想定外の人までいたことに不安を覚えたりもしたが、終えた時点で酷い症状を感じてもいないし、実施出来て良かった旨は伝えた。 ただ、「これでもう大人数への説明や報告は可能な状態」と決めつけられてしまう可能性があるので、そこは少し怖いと感じた。 もともと当日は午後休にしようか悩んでいたが、来月の予定を考えて有給をストックしておきたかったため、止めることにしていた。 そこへ本会議が設定されてしまったため、もしも本会議で疲れきったり症状が出てきたら、やはり帰ろうとも考えていた。 会議を終え、上司とも話た上で、それ程酷い症状も出ていなかったので、午後も仕事を続けることにした。 午後に入ると、急激に眠気が襲ってきて、集中出来ない状態になったのだが、眠気は最近継続的にあることなので、本件が要因ではないかも知れない。 また、休職前は立ち発表などがあった後は、必ず胃が痛くなるという症状があったが、そのような症状も出ていない。 何の支障もなく、ことを終えたようには思えるが、午後は急ぎの仕事が少ないこともあり、疲れも出始めて集中力は明らかに落ちていることは感じた。  

 

なぜ出来たのか

今回の報告会は、目的も果たせて「成功」だったように思える。 苦手なことで不安も多かったのに、なぜ今回は出来たのだろうか。 無意識な部分は分からないが、考えられる範囲では、

  • 午前中でまだ疲れが少ない状態であったこと
  • 立ち形式ではなく、座って説明させてもらえたこと
  • 上役と言えども割と年代が近い人だったこと

といったことが挙げられる。 これらが救いになって、めまいが酷くなり思考停止したり、途中で挟まる質問などで頭が真っ白になるようなことを防げたのだろう。 また、急遽開催、ということも「しっかり準備出来ていなくても仕方ない」と言い訳にする保険に思えたことや、あまりにも前から設定されてしまって、不安を感じている期間が長くてどんどん膨らんでいくことを防げたのかも知れない。  

 

不安は残るが

今回は「成功」したが「条件が良かっただけ」とも考えられ、今後も出来るか?という問われれば、100%「出来る」とは言い難い。 実際に終わってからの疲れもゼロではない。 上期の人事考課のための面談時に、自分中心となる会議(特に人数が多いもの)は、今はまだ困難だと報告はしていた。 しかし、今回の成功は多少の自信には繋がった(実際不安は残るので繋がったと思いたいという方が正しいかも知れない)。 場数を踏んで本当に「もう出来る」という状態に戻せると良いのだが、先のことは分からない。 次の企てもありそうなため、あくまでも調子を見ながら進んでいきたい。