"うつ病 体験"ブログ

うつ病 体験記(進行形)

ストレス社会の中で発症してしまった「うつ病」の体験記、思いやノウハウなどを記します

挑戦(その2)出張への挑戦 そして"失敗"

前記事にて、不安要素となっていた、一泊出張への挑戦が終わった。 色々と不安要素の要因を軽減させて挑んだつもりだったが、結果は「"失敗"」に終わった。  

出張記

前記事にて、なるべくハードルを下げたつもりであり、出張当日の朝は割とスムーズに起きて家を出ることが出来た。 前日の夜、嫁に「行けるの?止めてとけば?」と言われ、少し気持ちは揺らいだ。 しかし、こういった言葉に甘えてしまわないように、しばらくTwitterからも離れていたため「行く」と心に決めて出発した。

1.移動

普段、電車自体にあまり乗らないため主要駅までのラッシュには辛さを感じたが、例によって音楽を聞きながら耐えた。 長距離の特急に乗ってからは、前日にダウンロードしておいたアニメを見ながら苦痛もなく現地まで向かえた。

2.先方との顔合わせ

現地に着き、同行者とも問題なく合流して、先方との顔合わせも特に緊張することなくこなせた。

3.打合せ

打合せが始まると、議論が白熱していくにつれて、内容を解釈するのに頭をフル回転させる必要があり、徐々に疲れを感じていく自分に気付く。 冒頭で「2日間で頭をフル回転させて有意義な会にしましょう」という宣言で始まった通り、本当に疲れた。

4.1日目終了

定時まで議論は続き、何とか初日を終えたが、私は既にフラフラでめまいが酷い状況になっていた。 飲み会(懇親会)は断ってあったため、すぐにホテルに戻って横になった。

5.1日目夜

ホテルに着くと、めまいに加えて動悸や吐き気が激しくなっていた。 脈拍をアプリで計測すると、普段よりも明らかに大きい数値となっていたため、体への不安も大きくなっていた。 この不安の中、慣れないホテルで眠れないままに2日目を迎えるのは危険と考え、早めに眠ることにした。 21時ごろから眠りにつき、2時間に1回は起きてしまいながらも、合計では8時間近く眠れた。

6.2日目朝

朝になり、睡眠は出来たものの、動悸や吐き気は改善していない。 この日は昨日以上に白熱することが予想され、それに丸1日参加する自信は全く無くなっていた

7.参加出来ずに帰る

同行者に電話を入れ、状態を説明し、2日目は参加しないことにしてもらった。 チェックアウトの限界時間までホテルで休んだ後、先に帰ることにした。

8.移動(帰る)

「今日は参加しない」という解放感からか少しだけ症状は治まったが、チェックアウト後、駅で電車を待つ間に再び旨の苦しさ・動悸が始まった。 参加出来なかったことに対してではなく、体に異変がありつつ一人でこれから長時間電車に乗ることに不安を抱いていたように思う。 案の上、自宅が近付くに連れて少しずつ回復はしていき、無事自宅まで到着した。  

 

帰宅後も予想以上のダメージ

結果はともかく、出張に対する不安は終わってしまえば解消すると思っていた。 しかし、帰宅後に落ち着いたところで再び胸の苦しさが溢れてきた。 何に対して苦しくなっているのか、全く分からず、ただ安静にすることしか出来なかった。 これは想定していなかったダメージである。  

 

体の反応

2日目の会議を欠席したこと自体に対しては、私自身がキーパーソンではないこともあり、それ程気持ち的な後悔はなかった。 むしろ無理に参加して状態が悪化して迷惑をかけるよりは良かったと思っている。 それなのに、体が反応してくるのが辛い。 動悸や胸の苦しさは、なかなか消えてくれない。 翌日は土曜日だったが、ジムへ行く元気もなくなっていた。 家族と外出したが、フラフラしてとても楽しめる状態ではなかった。 出張後が週末だったのは幸いだったのだが、土日共に、いつものように自分から動くことは殆ど出来ない状態だった。

  

また振り出しへ

再びこのような状態になってしまい、復職直後の状態に戻ってしまった気がしていた。 もしかすると、もっと悪く、再び休職に追いやられる可能性さえも感じていた。 ここまで半年間、少しずつ回復に向かっていたつもりだったが、また振り出しへ戻ってしまうのだろうか。

 

ハードルは自分が思うより高い

今回の出張は最初から高いハードルだとは分かっていた。 そのために前記事に書いたように、事前の要因軽減のために「出来そうなこと」「出来ないだろうこと」を仕分けして、なるべく「出来た」にしようと考えていた。 しかし、実際は途中でギブアップという結果であり、自分の考えていた「出来そうなこと」までも到達していない。 この「出来そう」と「出来ない」の仕分けは、非常に難しい問題である。 明確な基準は存在せず、症状や気持ちに浮き沈みもある中での判断となるため、更に厄介である。 難しいラインであるにも関わらず、この判断を誤ると大きなダメージ・自信喪失に繋がってしまうのも事実である。 きっと正しく判断する方法など存在しないため、それを突き詰めるのもナンセンスだと思っている。 重要なのは、「出来ること」と判断した時の自分の状態を考慮することかも知れない。 ハードルが高すぎた時、体は自分が思っているよりも強く反応を起こしてくる。 それで悪化してしまったら「挑戦」すること自体が怖くなってしまう。 だからと言って挑戦を止めた方が良いという結論も間違っている気はする。 気持ちの問題に留まらず、自分の体の反応にも配慮してハードルの高さは判断していかなければならない。 また、"うつ"は気持ちばかりがフォーカスされがちだが、体の反応についても関係者に理解してもらう必要があるのだろう。

 

※今現在は、あまり理想を語る元気はない。今回のダメージを回復させることを優先させようとは思う。