"うつ病 体験"ブログ

うつ病 体験記(進行形)

ストレス社会の中で発症してしまった「うつ病」の体験記、思いやノウハウなどを記します

軽い 挑戦

復職後、早く元通りにならなければという思いで、6月にかなり高いハードルに挑戦した。 結果は失敗に終わって、落ち込みが酷かった。 (→復職(第4期)カテゴリの日記を参照)

7月の予定として、挑戦の候補となる「社内教育の講師」が存在し、上記失敗の後でかなり自分の中で怖いとは思っていた。 6月同様の事前調整や、6月度の教訓を受けて体の反応もリスクとして見込むという、対応をすることにした。  

 

ハードルの高さ

失敗した6月の挑戦は、遠方への移動、宿泊、知らない他社の方との終日打合せ…という、全ての要素が不安、というものだった。 それと、今回実施することを比べて見ると

  • 社内なので移動は不要
  • 午前中だけの短時間
  • 相手は社員(知らない顔もあるが若手ばかりで人数も少なめ)

という部分で、不安要素は削られる。 だが、何よりも不安なことは、 「講師」という立場で、自分が主体になって話し続け、その場を回していく という前回にはない大きなハードルであった。 これに対しては、6月度の件で上級者と面談した際に伝えていたため、「今まで見習いとして参加させていた後輩に任せてみる」ということも合意出来ており、事前の作戦として除去しておいた。 そうなると、ほぼ不安要素はなくなるため、当日になるまで「苦しくて仕方ない」という状況にはならなかった。 残るのは「後輩に任せることは確かだが、この教育の責任者は自分ある」ということであり、場を回すことや、後輩がうまく進められなかった場合も含め、うまく立ち振る舞えるか、という点であった。  

ゼロではない、かつ役目を果たす

「後輩に任せる」とはしても、その場に参加しない訳ではない。 やはり「責任者」であることに変わりはないため、うまく進行して教えきるという責任は自分にある。 なので、今回も挑戦度ゼロではない。 説明員ではないものの、以下の行動を取って「責任者」として役目は果たせたように思う。

  • 開始前に集まってくる受講者への声掛けなどで場を和らげる
  • 講義テーマに関する受講者の知識を問いかけて、どんな説明が必要そうかを探っておく
  • 後輩講師が説明で詰まっていたり、知識前提を踏まえて伝えておくべきことがあれば、補足説明する
  • 受講者からの質問(突っ込み含め)に対して、後輩講師がうまく答えられない時には代わって回答する
  • 手続き系(開催にあたっての帳票作りや実施報告書など)は全て自分でやる

参加者の印象としても、単純に一緒にその場にいるだけの人という状態ではなく、講師より一段階上の役割として見えていたと思いたい。

部下育成の効果も?自身が出来ないことを任せたので、決して誇れることではないが、今回後輩に任せたことで、その後輩が講師へと成長する機会を与えらえたという側面もあったと言えよう。(フォロワーさんより頂いた気付き)

 

環境的なやり易さも手伝ってくれた

また今回は、受講人数も多くない・若手が多い・業務で関わった人がいる などの理由で比較的やり易かった。 また、大きな教育スペースではなく、大声を出さなくても聞こえる程度の部屋だったことも、ストレスを減らしてくれたように思う。 後輩講師も大声が出せるタイプでもないためリラックスして説明出来ていた。 また、やり難くなる時というのは、中堅層で揚げ足を取るような質問や突っ込みをしてくる受講者がいる場合である。 そういったこともなく無事に終了させることが出来たのは救いだったと思う。 受講者に書いてもらうアンケートでも悪い評価はなく、それなりに教育自体には満足してくれたようで、それも嬉しいことである。

 

これの積み重ねなのかも

今回のイベントは挑戦という意味でのハードルはかなり低く設定したように思う。 これでは自信を大きく取り戻すということには繋がらないだろう。 しかし、人の力を借りたとは言え、全体を監視しながら場を回せたことや、補足や回答など自分で説明す時間も存在していたことは確かである。 とても小さいものなのかも知れないが、こういうことを無理のない範囲で積上げていければ、少しずつ慣れていけるのかも知れない。 (今日の記憶はすぐに薄れてしまいそうで、その少しの慣れが消えてしまわないか不安ではあるが) ともあれ、今日は無事成功で終わらせることが出来たことだけでも認めておくことにしよう。 あとは、この後の体の反応次第だが、失敗ではないので、おそらく今回は何も起こらないだろう。