"うつ病 体験"ブログ

うつ病 体験記(進行形)

ストレス社会の中で発症してしまった「うつ病」の体験記、思いやノウハウなどを記します

挑戦(その3)会社対応 "人に話すこと"

前々記事より記載している、少し難易度の高いハードルへの挑戦であるが、結果的には前記事通り失敗に終わった。 覚悟していたことであり、十分考えられることだと頭では分かっていたので、気持ち的には楽なはずなのに、胸の苦しさが止まらない。 この結果は会社の上層の耳にも入り、色々と話しをすることになった。 "人に話すこと"は正直なところ怖いとも感じる。このような会社の対応がどんな影響を与えるのだろうか。

業務上司との話

今回の失敗に対して最も責任を感じている様子で、最終判断を私に委ねたことも含めて、申し訳なかったと謝罪された。 後で知ったのだが、今回の出張の件は、行く前から上層部の耳には入っていたようで、本当に大丈夫なのか?という問いかけが副社長レベルから階層的に出されていたようだった。 しかし、直接私と話すのは、その末端にいる業務上司であり、一番難しい役割だったことだろう。 いつも気にしてくれていることは感じていたし、私自身は業務上司への不満は一切なく、いつも感謝していた。 それなのに、責任を感じてくれているところに再び「感謝と申し訳なさ」を感じた。 業務上司には、今回の私自信の挑戦の意図(試してみたかった、ダメなら途中でも諦める)を正直に話した。 だから意図から考えて想定範囲内の結果であり、気持ち的には大丈夫であることを伝えた。 また、今苦しいのは、想定外に発生している体の反応であることも伝えた。 それでも、体の反応は深層心理で悔やみ等があるからだろうとも言ってもらえた。 心の問題を抱える私への言葉の選択も慎重になってしまうことも、彼は正直に話してくれた。 私は、以前から思っていた、「言葉の選択も必要かも知れないが、本当に嬉しいのは理解してくれていると感じるかどうかだ」ということを伝え、いつも気にしてくれている彼に感謝していることも伝えることが出来た。 とは言え、今は落ち込み(体の反応)が大きい状態であるため、仕事への支障が出てしまうのだが、

  • 今週は体の回復を一番に考えること
  • 出張議論の結果を受けて必要なことの中で、ゆっくりやれそうなことを選ぶこと

を話して合意することが出来た。  

 

総務(人材)との話

業務上司と話した後、偶然、総務(人材)の方とすれ違い、そこでも軽く話を聞かれた。 そこでは、何が起きたのかを簡単に説明し、今苦しいことと原因もよく分からないことを伝える程度だった。 今週末は心療内科に行く日なので、そこで今回起きたことや症状の共有、症状次第で別の病院にも行くべきかをしっかり診てもらうように念を押された。  

 

部長との面談

最も難しいのが、直接的に普段は関わっていない上層との面談である。 何の説明もなく、昨日突然開催案内が送られてきて、意図も分からなかった。 出張の件が上層部の耳に入っていることを知って、それで開催されるのだろうと、間接的に察することになった。 1名相手に話すことは良いのだが、最も怖いのは、今の苦しさを全て正直に話すべきかどうかである。 場合によっては、

  • 正式に産業医にかかるような指示が出る
  • 再度休職を奨められる

という可能性があるからである。 始まってみると、やはり出張の件の状況確認や最近の状態の確認であった。 変に嘘をついて辻褄を合う話が出来る気はしなかったので、業務上司に話したようなことは全て話した。 それに加えて、懸念している再休職や産業医のことや、家庭の状況についても全て話した。 会社としても簡単に寛解するような病気ではないし、もしもすぐ寛解するならばそれは病気ではないくらいに考えているとのことだった。 最近は同じようにうつになる社員は増えているため、会社としても上層部ではそういった理解は出来ているように感じた。 長い目で数年かけても治るかどうか分からないものだし、会社への負い目を感じているかも知れないが、自分にプレッシャーをかけすぎないようにと言って頂けた。 ただ、今回の件も少なからず人との関わり部分でダメージを受けていることもあったせいか、社内でももっと人と話すことを心がけたら良いのでは、という提案はあった。 過去の業務で関わってそれなりに話せる人がいない訳ではなく、休憩所で会えば話はしている。 ただ、それ以外の機会で自ら話しかけようとは全く思っていなかった。 それは、仕事中に邪魔をしたくないし、逆に邪魔もされたくない、殆ど関わったことがない人に対して話す内容もない、と思っているからであろう。 そこが弱みであるならば、いきなり高いハードルに挑み過ぎた失敗を元に、小さい挑戦は出来るのかも知れない。

 

話した結果

胸の苦しさの原因は人と話したところで見えてくるものではない。 でも、苦しいことや、その原因が分からないこと、それ以外も色々と話した結果、瞬間的ではあるがほんの少し苦しさが減ったようにも思える。 瞬間的に感じただけなので、今後どうなのかは分からないが、もしかすると、会社に対して「ありのまま」を伝えるのは重要なことなのかも知れない。 取り繕ってごまかしても、結局自分だけが苦しむことになるのだから。 もちろん、相手が理解のある人であることが前提ではある。