"うつ病 体験"ブログ

うつ病 体験記(進行形)

ストレス社会の中で発症してしまった「うつ病」の体験記、思いやノウハウなどを記します

気楽に話せる第三者

今年は夏季休暇に入る前の週(8/6~)にも何日か有給を取得し、8/13からの所定の休みと合わせて2度の夏休みがあるような作戦を取った。 その中で"気楽に話せる第三者"について考える機会があったので日記にしておく。  

自分の周囲にいる人達

病気のことも含めて気を許して話せる相手は誰がいるだろうか。 普段の生活で関わる人は、

  • 会社の同僚・上司・部下
  • 家族
  • 主治医
  • 友人

などが挙げられる。 この中で、本当に自分の全てを見せられる人はいるのか。  会社の人間には常にそんな話をすることは出来ない。

いつまでも甘えられないし、会話は仕事のことが中心になるべき相手である。 また、面談などは実施しているが、本当の心の奥にある会社への気持ちなどは話すことは出来ない。

家族は普通に考えると最も話せそうな相手である気はする。しかし私にとっては逆に一番話せない相手のように感じている。 立場的に私が働いて生計を立てているため、収入に不安を感じさせるようなことは言えない。近くにいて守り合うべき人間なのだが、だからこそ言えないことはたくさんある。

最も何でも話せる相手は主治医であろう。不安要素は何でも話して良いし、話すべき相手なのだから。 しかし、やはり医師と患者という関係であり、時間も限られる。

友人は、どんな関係かにもよるかも知れない。 本当に長い付き合いで、持ちつ持たれつな関係を築いてきた相手ならば、話せるのだろう。 しかし、私は実家を離れてからは、地元の仲間とは一切付き合いを断ってしまっている。(色々あり気まずいこともある) 学生時代の仲間が最もそういった対象になるべきなのだが、就職先がバラバラになり会う機会もどんどん減って、今では付き合いがなくなってしまった。 なので、今更会ってもそんな話は出来たものではない。

 

そもそも人と話すことが苦手?

私は人と話すことが得意な訳ではないと思っている。 でも昔からそうだったのか、と問われればそうでもない気がしている。

今苦手に感じているのは、生活が会社中心になって自然と相手が仕事関連の上司になっていったからだろう。

実際、会社ではなく買い物に行った際の店員さんとの会話などは普通に出来ている。(緊張する場面はあるが)

主治医にもレポートは持参するものの、内容について色々と口で話すことも出来ている。 苦手意識を持ち始めてからは口数は減ったように思うため、話せる人でもベラベラと話すようなことはないが、最低限のことは伝えられる。

きっと、その場だけで関係が切れるような人には、その後の利害関係もないために出来るのだろう。

離れて暮らす両親や兄弟や、長く勤めている会社の上役に対しては、それなりに長い付き合いであり、利害関係がある相手であるために、失敗すると後に影響するということが怖いのかも知れない。  

 

休み中に会った友人

今回の夏休みの前半に、「社会人になってから数年後に知り合い、腐れ縁のような関係になっている友人(異性)」と会う機会があった。 関連会社の人なので、その会社に常駐していた時期は会社で時々話したり、ご飯を食べにいくようなことも多かった。

仕事自体で直接関わらないものの、同じ空間で働いていたこともあり、話題は多く、何でも話せる友人になったのだろう。 自社に戻ってからは会う頻度は減っていたが、それでも今回会うことに、それ程抵抗を感じることはなかった。 久しぶりに人と長い時間色々と話すことが出来た。

仕事に関する悩みなどは以前からお互いに話してきたので、変に気を遣わなくとも何でも言えるし聞くことが出来る。 それぞれ、会わなかった間に何があったのか、それに関連させて自分のことも話す、そんな時間が流れていった。 その流れで、病気のことも自然に話すことが出来ていた。 その話を聞いた彼女は、自身もストレスで胃に穴が空いて入院を経験したということも教えてくれた。 他の人には分からないであろう苦しさも理解し合えているような気がした。 もしかすると本質は理解し合えてはいないのかも知れないが、それでも話して後悔することもなく、気楽に過ごせたのは確かである。

 

こんな相手が必要なのかも知れない

上述したような相手がいるといいのだろう。 しかし、お互い働く場所も離れてしまった今では次の約束をすることまではしなかった。 疾しいとか、そういうものでもない。そんな相手がいた私は、恵まれていたのかも知れない。

そう考えた時、SNS上の仲間も似ている部分はあるだろう。 ただ、付き合いが長い訳でもなく、顔も環境も詳しくは知らず、会ったこともない相手である点は大きく違う。 もしも会えたとしても、最初の敷居は相当高いものだろう。 病気前提で話が始まることや、顔なども、会って初めて知ることになり、スムーズな付き合いに進むのは今の我々には難しい。 でも、ネットを通じては何でも話して良い相手であることに違いはなく、皆さんに感謝はしている。  

■最後に

皆さんにとって"気楽に話せる第三者"、そんな存在はいますか? なかなかいないのが現実ですよね。 でも、見つけられたら、それは幸せなことなのかも知れませんね。

※私自身、上述した相手も、きっとしばらく会うことはないと思ってはいます。(もしかするともう会わないかも知れない)