"うつ病 体験"ブログ

うつ病 体験記(進行形)

ストレス社会の中で発症してしまった「うつ病」の体験記、思いやノウハウなどを記します

いざ "回復期" へ

うつ病はいつになったら完全寛解するのか。

それについて、あまり考えもなく開始したブログだが、未だに騙し騙しの復職を行っている。

長期に渡って付き合っていかなければならない病であることを知り、回復(寛解)など遠い話のようにも思える。

しかし一旦ここで、毎日出社出来ている現状を踏まえて、今の状況をまとめておく。 (↓下方に記載した「取り組み」部分で何か参考になれば幸いです)  

 

(心の中)切替えのプレッシャー 回復したという明確な切れ目や判断基準などない。症状もゼロになった訳ではない。 ・また酷くなるかも知れないのに、安易に回復と言っていいのか? ・"回復期"と宣言した以上、回復していないといけない。 そんなプレッシャーが生じてしまう。 この切替えは自分の中では結構勇気がいることである。 他人から見れば大した話ではないのかも知れない。 自分で変に切れ目を作ってしまうことがプレッシャーにしてしまう可能性もあるとは感じている。

 

出勤について

朝の辛さ

会社への出勤は、朝が辛い状態はゼロではないが、これは昔からのことであり、それ程苦痛であることはなくなっている。 後述する仕事内容とも関係して、大きなストレスとなるようなイベントが殆ど無くなっているからかも知れない。 夜更しをして寝坊することは今もあるが、幸い会社がフレックス制度であることと、朝から必須のような打合せが少なくなったこともあり、それ程遅れて出社することに罪悪感を持つ必要がないこともある。

勤務時間

まだ、主治医からは残業はゼロという指示が出ているため、多く残業することはない。 おそらく当面は、残業はしない方向での指示が続くと思われる。 そんな中、平均的に8時間となるようなペース(7~9時間程度)で働けてはいる。 期限の厳しい仕事をあまり与えられないこともあるが、与えられる時に「余裕を見てこれくらいにしか出来ないだろう」ことを伝えて、ゆったりやれるようにし、調子が良い時になるべく前倒しして終わらせるよう心がけてはいる。 季節が変わり、日が長くなったことや、作業に集中していることで、「もうこんな時間か」と思えるようにもなってきている。

 

仕事について

仕事の質については、元通りとは全く言えない。 上述したように、作業を与えられる立場であることや、余裕を見て緩やかに実施することを認めてもらっている点で助かっているのだろう。 役職に見合う仕事が出来るようになるのは、まだまだ先の話に思える。 作業はこなせるが、人を率いていくようなパワーや、上位層や他社への強い発言力などは、まだ全く自信がない。今与えられると、再び潰れてしまうようにも感じている。 それに対して当然焦りはある。 少しずつ今の仕事の中でそういった要素・場面を見つけながら、いきなり難題とならないように上司とは相談しながら、徐々に出来るようになるといい、程度に考えている。

 

体調について

ずっと悩まされている、「めまい」「頚椎」については、改善の傾向は見られないままである。 頻度が高すぎてこれが普通だと誤認してしまっている部分もあり、良く分からないのが正直なところだ。 これはずっと記事に書いていることであり、夏までには検査を受けようと思っている。  

 

気持ちの状態

気持ちが落ちるのは、色々な不安があるからである。 それらが今どうなっているのか。 解消出来た不安要素は休職のきっかけになった業務のことのみであり、それ以外は何も解消はしていない。 それらを再びじっくり考え始めると、また塞ぎ込んでしまうだろう。 それを今は閉じ込めることで、何とか気持ちを安定させているのだと思う。 もちろん心療内科には通い続けないといけない状態(クスリは必要)なので、それに頼っている自分はいる。 減薬していけるのかも今後の課題だろう。

 

取り組み

まだまだ寛解とは言えないが、休職期に比べれば会社に来れている時点で良化はしているのだろう。 最近の取り組みを紹介しておく。

1.運動

頚椎痛の改善のために、首や胸付近の筋力をつけたい狙いがあって、ジム通いを始めた。 頚椎に対してはそれ程の効果を今は感じていないが、別の意味でも良い点はあった。

  • 無意味に過ごしていた休日を有効に使っているという満足感
  • 家で運動するよりしっかりやれること、疲れはするが、その疲れや体の痛みは心地よいもの
  • うつ病は「セロトニン」不足が原因になることもあるが、運動により強化されているかも知れない
  • 周囲に知らない人ばかりの中で長時間過ごすという訓練にはなっている(話すことは少ないが)
  • ・・・など

運動するのは面倒なことだが、今は週末の1つの楽しみになっているようにも思える。 外出出来るまでになっている方には、是非お勧めしたい。 ★ノウハウ記事にも掲載(→リンク)

2.音楽(通勤中)

出勤時、駐車場から会社に向かう1~2Kmを歩く時間がかなり苦痛だった。 会社に行きたくないという苦痛なのかは分からないが、「息切れ」や「動悸」、「平衡感覚が時々おかしくなる」ような症状が毎日あった。 最近はこれが少なくなったように思える。 気候が暖かくなっていることもあるかも知れないが、私が最近やっているのは、音楽を聴きながら歩くことである。 (音が怖かった頃は出来なかったが、小さい音でなら音楽も聴けるようになった) 音楽を聴くことで、あれこれ考えずに、その音楽に聴き入ることが出来るためか、苦しさは軽減したように思う。 また、どうしても気持ちが沈むとうつむき姿勢で歩いてしまっていたが、最近はしっかり体を起こして歩けている気がしている。 沈んだ状態で午前中は調子が出ず、午後にかけて戻していくような毎日だったが、やや良化しているのかも知れない。

3.昼休み・休憩

これは復職後ずっと気を付けているが「昼休み(休憩時間)は仕事はしないこと」である。 どうしても自席にはPCが置いてあることや、昼休みを伝えるチャイムのようなものがないため、気付かなかったり、キリが良いところまでやろう、期限に間に合うようにこの時間を犠牲にしよう、という思考が働いてしまっていた。 また、食事をとってしまえばすることもなく、仕事を開始してしまう傾向もあった。 昼のこの空白時間を使うことありきの日々の仕事の計画になってしまっていたように思う。 過去の自分のスケジュール表を確認して見ると、昼休みの時間にも「○○をやっておく」といった内容が書かれていた。 これではダメだ。 何もすることがなければ、目を閉じるだけでもいい。音楽を聞くのもいい。仕事を一旦頭から消すべきだと思う。 Twitterを眺めたり、帰宅後や週末・次の大型連休に何をしようかを考えたり、目を閉じて休んだり、リラックスすることを心がけて過ごすようにしている。

4.気持ちのコントロール(逃げ)

「気持ちの状態」として上述したように、解消していない不安要素はたくさんある。 それで再び潰れてしまわないように「深く考え過ぎない」ことを心がけている。

  • 今考えてもどうしようもないことで、今を潰しても意味がない。
  • もしかすると時間が解決してくれるかも知れない。
  • 運動などで体が元気になれば解消していくかも知れない。
  • なるようにしかならない。
  • どうしても苦しくなれば、また休むのも悪いことではない。
  • 対象にもよるが「楽しい」という感情は復活している、だったらそっちを考えた方がいい。

悩み始めてしまったらこんな考え方をするように努力して、閉じ込めるようにしている。 「悩み始める」タイミングを自分で意識する必要があるが、それは「嫌な気持ちになったので逃げたいと思う時」と考えれば、意識しやすい気がしている。

 

どうなるかは分からない

うつ病は再発の可能性も高い。 仕事はストレスを軽減させてもらっている部分もあるので、この先どうなるのかは分からない。 仕事の内容や対人に関するストレス、季節による変調、プライベートな要因、色々な不安は残ったままだ。