"うつ病 体験"ブログ

うつ病 体験記(進行形)

ストレス社会の中で発症してしまった「うつ病」の体験記、思いやノウハウなどを記します

うつ復職 経過 半年 良かったこと/悪かったこと

"復職 経過 半年" 復職して半年が過ぎました。日記として書きためてきましたが、ざっくり今までを振り返っておきます。 似たような方がどんなペースで復職していくのかといった、参考になれば幸いです。 もちろん、経緯や症状に違いはあるので、あくまでも「私の場合」でしかないです。 未だに元には戻れていない状態ですし、長く付き合っていく病気だと思っていますので「焦らずゆっくり自分のペースで」が、基本だとは思います。  

発症期

2017年11月頃

項目 内容
起きたこと

・ほぼ毎日顧客からのクレーム(何に向かいたいのか分かない・掴めない

ベストを尽くしたつもりでも状況は変わっていると言われ、苦情ばかり)

・この状況でもベストを尽くそうと日々遅くまで頑張るが、全く報われない

・到底期日までに終われない(求めるものが出せない)事案が発生し、心が溢れる

苦しみ

・とにかく「もう嫌だ」という気持ちで溢れた

・期日までに仕上げることが出来ないことも確定的で、何もかも嫌になった

・体も反応し、嘔吐・食欲低下(食べられなくなって空嘔吐へ)が続く

・何も楽しいと感じなくなった(好きなことでさえも全く楽しいと感じない)

行動

・気持ちも体調も最悪で、期日の朝は全く動けず突発的に会社を休む(逃げた)

・1日休んでも問題は解決する訳もなく、症状が回復しないまま1週間会社に行けなかった

・3日休んだ時点で会社上司に呼ばれ、社外で面会して状況や気持ちを話した

・以前から時々かかっていた心療内科へ「休職」も見据えて相談っしに行った

役立った道具

限界を感じた時点で休むという決断をしたこと

上司との会話(まずい状況であることを理解してもらう)

心療内科の受診

・とにかく何も考えないために「寝る」こと

解消したこと ・一旦は直接のストレスからは解放(寝る→考えない→仕事を頭からなるべく消す)
新たな不安

・自身がこうなってしまったこと

元に戻れるのか

・戻れなかったらどうやって家族を養うのか(ただでさえ娘の件があるのに)

・仕事がどうなってしまったのか

・会社の関係者に迷惑をかける

どう思われているのか

 

休職期

2017年11月~12月中旬頃  

項目 内容
起きたこと

・正式な休暇になり仕事のことを忘れる

・徐々に食べることが出来るようになる

・寝る生活→徐々に起きてなるべく外出する

苦しみ

・仕事復帰出来るのか(元に戻れる気がしない)

・復帰出来ずに収入を無くすのではないか

この会社でいいのか、でも転職も簡単ではない

・外出すべきだが出られない日、行先がなくなる

行動

・食べられる時は少しでも食べる

・なるべく朝起きて外出する(散歩・銭湯)

仕事のことをなるべく忘れる(実際は難しかった)

役立った道具

・車…近所の散歩は人の目があり厳しい、車である程度離れて散歩する

・銭湯…漫画などが豊富な場所であれば1日リラックスして過ごせる

運動不足解消用のトレーニング(ストレッチ)用具

・行先は前日中に決めておく

Twitter(家族を不安にさせず、かつ、一人で苦しまない) ※Twitter

解消したこと

・食欲不振が徐々に回復

・仕事の不安は解消はしてないが、一旦頭から消した

・寝てばかりいる生活からの脱却

楽しいという感情(お笑い番組、漫画など、少しだけ)

新たな不安

・仕事のことは忘れているだけで、どうなっているのか不安は大きい

・休みが長くなるにつれ、復帰が困難になりそう

再出社の怖さが増す(会社・人の反応・自分に何が出来るか)

将来不安は何も解消せず

 

復職へ

2017年12月中旬頃

項目 内容
起きたこと

心療内科の医師との復職に関する相談

・会社との相談(症状、時短勤務の話、どんな仕事で戻るのか)

苦しみ 再出社の怖さがピーク(会社・人の反応・自分に何が出来るか・体調)
行動 心療内科会社との相談
役立った道具

就業意見書

会社との会話

時短勤務の希望

・長期連休前の復帰

解消したこと なし(不安が大きくなるのみ)
新たな不安 なし(休職時と同じ)

 

時短復職期

2017年12月中旬~年末

項目 内容
起きたこと

・基本は4時間までの時短勤務

・元の業務へ復帰だが、深くは関わらない

苦しみ

・元の業務に戻ったが何も出来ない自分がいること

・時短勤務ではあるが、4時間でも精一杯

・このままで本当に元に戻れるのか

行動

無理しない前提

・業務に深く関わらず、まずは出社することを第一に

役立った道具

・早く帰れるという安心で休まず出社

・長期連休前の復帰で、長期休暇中の苦しみを削減(復職しているという状態で迎えて気持ちが楽に)

解消したこと

出社が継続出来ていること

・出社継続や業務関係者と話すことなどで周囲の視線が怖かった点は解消

新たな不安

・時短勤務でも精一杯、元に戻れるのか

長期休暇後の出社が再び怖くなる

・昇格による各種イベントに参加出来る気がしない

 

徐々に時間を延ばす

2018年1月~3月頃

項目 内容
起きたこと

長期連休明けで再び不安に

・昇格系イベントに参加出来ず休む

他業務のヘルプ作業へ

苦しみ

・時短からフルタイムに戻していけるのか

・周囲と比べて自分が役職に見合う仕事が出来ていない

・出社はしている、でもそれだけであり、復帰していると言えたものではない

元の業務に本格的に戻るのか(戻れるのか)、別への異動を希望すべきなのか

・業務を異動する、新しいことが出来るのか

・体の不調(めまい・疲れ)

行動

・どうしても辛いイベントは無理せず休む決断

・初期は出社することを第一

・業務と関係ない作業で時間を使わせてもらいつつ時短を徐々に延ばす

リハビリ的に他業務のヘルプをこなす

役立った道具

・無理な時は休むという決断、但し休むのはその1日に留める

・早く帰り、その後の時間を副業などを試す時間に当てる 

解消したこと ・好きなことにも時間を使わせてもらったり、リハビリ的なヘルプ業務により、徐々に勤務時間を延ばせた
新たな不安

7時間の壁…疲れがどうしても出る、帰りが遅くなると余裕がなくなる

・めまいなどの体調面の不安

 

フルタイム到達

2018年4月~5月下旬頃

項目 内容
起きたこと

新業務への正式な異動

・疲れはあるがフルタイム(8時間)まで働けるように

・仕事はマネージャではなく作業者

苦しみ

・めまいや目の異常

・職位に見合わない仕事しか出来ない焦り

・大勢での打合せが怖い

大型連休後に調子を崩す

行動

・体調改善のために「ジム」を始める

職位は気にしないように言い聞かせる(使える作業者として貢献すれば良いと考える)

・連休後の不調は、やむを得ないと割り切る

役立った道具

楽天的な思考を心がける

・「ジム」という習慣

就労意見書の延長(残業ゼロの規制をかけておく→会社と共有

解消したこと

安定的にフルタイム勤務可能となった

・休日の家族への苛々感を「ジム」で少し解消

新たな不安

仕事の質(職位に合っていないことや人が怖くなっている点)

体の反応が改善しない(胸の苦しさとめまい)

 

回復期→再発の危機に直面

2018年6月頃

項目 内容
起きたこと

■安定期

フルタイム勤務は安定

ジム通いは習慣化出来ている

・「深く考えない」の定着(楽天的)

■再発危機発生1

・原因が推測出来ない「倦怠感・漠然とした不安・頭痛・虚無感

■再発危機発生2

出張への挑戦、そして失敗

苦しみ

■再発危機発生時

・原因不明の 倦怠感・不安・虚無感

・割り切っていたはずの失敗に対する、体の反応(胸の苦しさ、めまい)、それによる不安のループ

・再び何も楽しくなくなるかも知れないという恐怖

「無理しない」と「元に戻りたい焦り」の葛藤

・この会社でやっていけるのかという不安の再浮上

行動

再発危機1

・フルタイムに拘らない気持ち

・不調時は無理をしないよう上司とも都度話す

サプリメントを試し始める(亜鉛系)

■再発危機2

・立ち向かう壁・ハードルの高さを調整して挑戦に挑む

・最初から100点を目指さない前提で準備

・落ちた時の状態を会社や業務上司と共有する

心療内科や会社との会話で、理解を得て「長い目で見る」「無理しない」ことを共有

役立った道具

・会社、上司との会話(状況を共有しつつ緩急をつける)

挑戦の気持ちは持つ調整して挑む(心のダメージ軽減)

季節的な不調サプリメントで補う(効果は現状不明) 

解消したこと ・再発の危機に対して、再休職にまでは至らなかった (胸の苦しさやめまい、その他不安は消えてはいない)
新たな不安

・挑戦に対する怖さを知ってしまった(特に深層心理的な部分で体が反応してしまう)

長い目で付き合っていくしかないが、焦りは消えている訳ではない

 

まとめ("復職 経過 半年"→まだ道は長い?)

一通り今までを振り返って見ましたが、あまり大きな改善が見られているとは思えないことに気付かされます。 もちろんゼロではなく、

  • 継続して出社出来ている
  • 緩めではあるが、作業はこなせて、成果物も作成出来ている
  • 「ジム」通いで体質改善を継続出来ている

といった点は良くなっているとは思っていますが、本質的なところで、

  • ストレス耐性は確実に弱くなっている
  • その中でこの会社で居場所があり続けるのか
  • 将来への大きな不安は何の解消の糸口も見つけられない

といった点では何も解消していません。 これからも、

  • 「無理しない」と「焦り」の葛藤
  • 体調不良(胸の苦しさやめまい(頚椎も?))

などは障害になり続けるため、それと闘い続けながら、「仕事の質を上げたり、将来を見出していく」という高いハードルは待ち構えているのです。 長い目でとは言いつつも、実際はもう越えられないのかも知れないという怖さも当然あります。 それでも「小さな一歩ではあっても、日々の状態を考慮して緩急をつけてやっていく」しかありません。 それが積み重なって、いつか前進したことを感じられる日が来ることを願って。