"うつ病 体験"ブログ

うつ病 体験記(進行形)

ストレス社会の中で発症してしまった「うつ病」の体験記、思いやノウハウなどを記します

"復職から2ヶ月" 経過と振り返り

仕事初めから2ヶ月が経過した。"復職から2ヶ月"としたが、正確には2ヶ月半が経過している。 まだ復職したと言える状態ではないが振り返っておく。

  

経過・状況

1ヶ月目の振り返りでは、1日5~6時間まで会社にいられるようになっていた。 “復職から2ヶ月”経過した現在は、6~7.5時間程までになっている。 年始の狙いでは、既に8時間まで延ばすつもりだったが、7時間を超えるあたりからの壁が高く感じる。 また、2回突発的に休んでしまった事実もあり、完全とは言えない状態にある。 仕事の内容は、元のプロジェクトには殆ど関与しておらず、日々のメンバの工数(プロジェクトに使った作業時間)の集計とその売値換算、推移確認程度である。自動化したことでほぼ時間を使わなくても出来ている。 新しく別プロジェクトの助っ人としてプログラミングを行っており、今はそちらが主軸である。 プログラミングは、集中し始めると時間の経過はとても早く感じるが、久しぶりなこともあり、ふと息を抜くと疲れがどっと押し寄せる状態である。 帰り時間は帰宅ラッシュと重なることが増え、渋滞にも疲れを感じている。 その結果、帰宅後は疲れ果てて夕食後には酷く睡魔に襲われてしまう。早く帰ることが出来るならば、将来に備えた有効な時間の使い方をしたかったが、今はまだ出来そうにない。怠けなのかも知れないが、翌日の仕事に響くのも怖いため、自宅でも無理はしていない。 そして何より、頚椎痛の再発が足かせになっている。 仕事中のめまいは鬱によるものか、頚椎によるものか分からないが、心の他に体の悲鳴も感じている。

 

 今の経過はこんなところで、万全とは言えない。 それでも連続して休んでしまわないこと、会社に行けていること、ひとまずそれが出来ている自分自身を認めよう

 

振り返り

復職1ヶ月~復職2ヶ月半の間で、良かったことや悪かったことを振り返って見る。  

【良かったこと】

  • 休んでしまった時は1回目はかなり凹んで自分を責めた。しかし、2回目は「これは自己防衛であり仕方ない」と思いこませることが出来ていた。今までこれが出来ずに無理をしてストレスを蓄積してきたのだから良いことに挙げておく。
  • 主治医の先生と2月3月も無理しないことをしっかり話して決定し、会社にも説明することで、少し気持ちが楽になっている。
  • 気を紛らすためにFXを始めた。良いこととは言えないかも知れないが、ゲームなどより意味はある気がする。数字を見ていると色々嫌なことを考えずに済むし、副業を覚えるのは悪くはない気もしている。(ほんの少額で…損が大きいと不安要素に加わるので) →FXについて
  • 前回同様だが、より疲れが溜まるので、夜は良く眠れる。(気絶するくらい寝付きが早いのは気になる)
  • 命に敏感だったが、義祖母が亡くなったことを受け入れて、葬儀等に参列出来た。(辛かったのは確かなこと、今後も不安はある)

 

【悪かったこと】

 ・運動不足。会社時間が増え、休職中に出来た散歩などが全く出来ていない。(ジムへの入会を検討中)

  • 食欲が増して夜の間食が増えた。(過食気味?)運動不足も手伝って太り始めた気がする。
  • 休日や空き時間を有効利用出来ない。家族のリズムに引っ張られて休日に外出出来なかったり、将来に向けた何かを見つけて勉強したいが、それも出来ていない。(会社時間と比例して疲れも多くなり、出来ていない)
  • スマホを見る時間が増え、視神経や自律神経を刺激して体調を悪くさせているように思える。FXもTwitterスマホであり、それを見ている時間が増えている。目の疲れでピント調整のスピードが明らかに落ちている。(ずっと裸眼で視力は良かったので、加齢によるものもあるかも知れないが、追い打ちをかけているようには思える)

 

 

【良し悪しが分からないこと】

  • 根本にあった、もっと先の将来に向けたことを考えることが減った。今の会社で定年まで働くイメージは今もないが、代替となる何かを探したいという強い気持ちが薄れている。決して今の会社を好きになれた訳ではないのに。
  • 「無理しない」をいつまで大事にすべきか。4月以降に向けて本格的に頑張るべきかも知れないが、まだ無理だと思う自分がいて、それが、甘えなのか・病気なのか・頚椎の影響なのか…が分からずモヤモヤしている。

 

最近の気付き

ジャンルは様々だが、皆さんのツイートを見たり、会社生活の中で感じたことを挙げておく。

 

  • 日によってダメなときはある。そんな日は休んで良い。また、その時は自分を責めないことが大事。 病欠とは違うが、今まで有給休暇は余程のことがないと使っちゃいけない気がしていた。しかし、与えられた権利であり、計画的に定期的に使うべき。
  • うつ病患者とは、心の繊細さや優しさを持つ長所がある人なのかも知れない。世間では変な目で見られるが、その人達にはない感性を持っていると思いたい。
  • 便利化の必要性とは何か。何のために競走しているのか。それを考えるようになった。社会に出た時は世の中に役立つことがしたいと思っていたはず。 便利化は人の職業を奪う/人の体や心を壊す/環境を破壊する、そんな可能性が大いにある。 それでも突き進む我々は何なのか。(これは別の機会に書きたいテーマである)
  • 一言にうつ病といっても苦しさは様々。人それぞれ。同じ方法で治るものでもない。周囲の理解者は重要だが、理解してもらうために「誰かと同じではない自分」が持つ苦しみを吐き出すのは、我々うつ病患としてしなければいけないことだと感じる。言いやすい医師に話すところからでも構わない。
  • 心だけでなく、体に疾患が出ると、一番酷いものが強く症状に出る。その結果、裏に隠れたものが一瞬薄れるが、順位の入れ替わりも激しく日々違う苦しみと戦うことになる。常に何かに苦しめば鬱への影響も出る。体の異変にも敏感になって適した病院にいったり、主治医に相談すべきだと感じている。

 

今の不安

今感じている不安を挙げておく。近々のものも残っていれば、先のものもある状態。

【4月からの仕事】

現在は他プロジェクトの作業のヘルプ作業を実施しているが、4月からの組織変更により別の分野に異動になる。 そうなれば「作業者」ではなく「管理者」の役割を期待される可能性がある。 分野が変われば上司も変わり、私の状況を意識せず、強く「管理者」を求めたり、出来ないことにどんな反応を示すのかが怖い。

【将来への不安】

会社の方向性の変化(改革)の考えに納得出来ていない。(その方向性や方針が曖昧) 明確なことは言えない程のざっくり方針の中で、この会社の将来に不安を感じているのは変わらない。 転職などもパワーが必要で今は出来る気がしない。収入面でしがみついている会社だが何年も続くかは分からない。 また、娘の状態も改善しないため、娘自身の就職は困難だと分かっている。そのために頑張らないといけないし、そんな娘でもお金を稼ぐ手段を一緒に考えてやりたいが、具体的なことが見えて来ない。 休職時に妻には将来を一緒に考えて欲しい旨を伝えたが、おそらく出社出来ている私を見て今は何も考えてくれてはいないだろう。

【体の不安】

頚椎の悪化もあるが、それ以外にも体にはガタがきている。 鬱の症状なのかは分からないが、めまい(脳が一瞬ふわっとする・意識が一瞬飛びそうになる)、体の震え(立っていると足が震える)は気になっている。 また、出勤時に会社まで歩く際の息切れ(胸の苦しさ)も最近は多い。 これから将来を考えて頑張りたいのだが、体がもつのかという不安は大きい。

【今の会社へ復帰したとして、再び余裕がない生活は困る】

まだ先の話だが、何とか普通に仕事が出来る状態になったとして、過去と同じ状態になるということは「うつ病を再発する可能性のある状態」になるということなので、戻るというより余裕を持った生活にしたい。それが可能かどうかは不安である。

【世の中への不満】

一度足を踏み外したら絶望を感じてしまうような世の中に疑問がある。 人は、先に希望を持つからこそ生きようとするのだと思っているが、それを失いやすい社会になっている。 能力がなければ良い職にはつけない、その時点で収入に差が生じる。会社に入ってしまえばその道を突き進むしかなく、他の道を探る余裕を与えられない。 もしも足を踏み外した時に道は閉ざされてしまう。 転職を成功させる人もいるので個人の努力かも知れないが、個々の環境次第でもあったり、うつ病のような外し方をする者には厳しい。 国として、こういったことを企業にもっと課すべきではないかと思う。 (最近はストレス診断などが推奨されるようになったが、企業は何かしら「実施した」と言えれば良く、本質を捉えたことを実施してはいない)